車のタイヤ寿命、乗り心地や燃費にも影響する基礎知識
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目次
乗り心地や燃費にも影響するタイヤの寿命・交換時期を知ろう!
およそタイヤの寿命は走行距離が約3万kmとなっていますが、使用頻度や走行方法によってタイヤ交換の時期は異なってきます。
そこで、スリップサインや傷など、交換のサインとなる症状について知っておきましょう。
大きなポイントは、乗り心地の悪化と、雨の日に滑るといった症状です。
乗り心地の悪化は、ゴムが硬くなって、衝撃を吸収できない状態になった証拠です。
また、雨の日に滑るのは、タイヤが磨耗することで、路面との間の水を除去する溝が無くなってきている
状態です。
あまり乗っていなくても、紫外線などによってもタイヤは劣化しますので、劣化による細かいひび割れなどがおきていないかチェックしましょう。
その他、ハンドルが重い、加速が悪い、燃費が悪いといった変化を感じたら、空気圧不足の可能性があります。
また衝撃で傷やひび割れを起こした場合は、バーストの原因になりますので注意してください。
また、至急タイヤ交換が必要なケースは以下の通りです。
法令で定められた残り溝(1.6mm)の最低ラインであるスリップサインがでてきたり、事故などで、タイヤの中の繊維が見えるほどの深い傷がついた場合はすぐに交換しましょう。
さらにサイドにふくらみを発見したら、タイヤが薄くなって弱い所が膨らんでいる証拠ですので、即交換してください。
タイヤは安全な走行に欠かせないものです。
乗り心地のちょっとした変化を見逃さずに、タイヤのチェックを習慣にしましょう。
乗り心地や安定性を追及するならタイヤ種類の知識を学ぼう!
車の走行に欠かせないタイヤですが、どんな性能を重視してどういった種類を選べばいいのでしょうか?
それを考えるには、まずタイヤの機能をしっかり理解することが大切です。
- 車重を支える負荷性能
- 道路からの衝撃を和らげる乗り心地性能
- エンジンの駆動力を道路に伝える牽引制動機能
- 方向転換させる操縦性能
このように車の走行を支える4つの大きな役割があり、単なるゴムのかたまりではなく、とても複雑で精巧な構造をしているのです。
タイヤの性能や構造によって細かく分類され、用途に合ったタイヤを選べるようになっています。
性能別のタイヤの種類の違いについて説明します。
乗り心地を追求するか、カーブなどでの安定感を重視するかなど、ユーザーの求めるポイントによって
適合するタイヤも異なってきます。
乗り心地、ドライ・ウェット性能、静粛性など、タイヤを選ぶうえでは重視したいポイントをしっかり考えておきましょう。
乗り心地や快適性を求めるのであれば、ハンドリングや乗り心地のバランスが優れた高性能の高級・プレミアムタイヤをオススメします。
運動性能を求める場合、グリップなどの運動性能が高い高性能のスポーツタイヤがオススメです。
価格を重視するのであれば、乗り心地や安定性などが平均的省エネ・スタンダードタイヤを選びましょう。
しかし、価格だけで選ぶと、品質が悪く磨耗しやすいものもあるので、信頼できるメーカーのものを選びましょう。
車の車種や使用方法によって違ってくるタイヤの選び方
良いタイヤで走ると、乗り心地、安全性、燃費そして静粛性などが格段に良くなる事が実感できます。
タイヤ選びは、車種が同じであっても、走行方法や車に求める性能によって違ってきます。
タイヤのグリップやウェット性能を重視するか、または乗り心地や静粛性を求めるのか、といったことを事前に考えておく必要があります。
まず、タイヤの種類は大きく「スポーツタイヤ」と「コンフォートタイヤ」に分けられます。
スポーツタイヤは、グリップ力を最優先に運動性能を重視して作られたもので、静粛性や乗り心地などは劣ります。
それに対し、コンフォートタイヤは、乗り心地や静粛性などの快適性能を重視したもので、最大グリップ力は劣っています。
雨天時に滑りにくい性能として雨天性能も重要ですが、かならずしもスポーツタイプが雨天性能が高いわけでもありません。
スポーツタイヤにコンフォート性能を併せ持たせた「スポーツコンフォートタイヤ」、コンフォートタイヤのプレミアムモデル「プレミアムコンフォートタイヤ」などもあり、各メーカーによって特色のあるタイヤが各種売り出されています。
快適性能、運動性能、雨天性能を主な判断材料にして、燃費や維持費などを考慮して最適なタイヤを選ぶようにしてください。
ランニングコストを下げ、安全に走るためのタイヤの保管方法
この季節、雪対策としてスタッドレスタイヤに替える方も多いと思いますので、タイヤの保管についてお話したいと思います。
タイヤをホイールセットで保管する場合は、空気圧を1.0kgf/cm2程度に下げてから平積みするのがオススメです。
その際、タイヤゴムの薬品がにじみ出て設置面が汚れる場合がありますので、厚手のダンボールを下に敷くなど対処することが大切です。
ホイールセットしていない、タイヤのみの状態で保管する場合は、タイヤのみで平積みするとタイヤの側面が変形してしまうため、必ずタイヤを縦にして保管して下さい。
そして、タイヤの大敵は紫外線やオゾン、油になりますので、これらを避けるためにもタイヤにカバーを被せることが重要です。
たとえ、室内保管してもタイヤをむき出しで保管するのはタイヤを早くいためてしまいます。
タイヤを保管する際は、タイヤをきれいに洗い、完全に乾かしてから、物置などの直射日光の当たらない場所を選んでカバーをかけるようにしましょう。
保存が良くないと、ゴムが劣化してヒビが入ってしまい、事故の原因となりますので、コスト面だけでなく安全のためにも保管にもきちんと気を配りましょう。
乗り心地と安全性のために不可欠なタイヤの空気圧
タイヤの空気圧は大変重要で、空気圧が適切でないと乗り心地が悪化し、スピードもでにくく、ハンドルも重くなり、タイヤそのものの破損にもつながります。
空気圧が低いタイヤは、路面に対するタイヤの抵抗が増大するため、回転による変形が生じます。
そのようなタイヤを走行させる為に、通常より大きな力が必要なため、燃費が悪化し、走行性能も低下してしまうのです。
その結果、操縦安定性が悪化し、トラブルの原因となり、高速走行すると最悪バーストする危険性が出てきます。
空気圧が高いタイヤは、タイヤの衝撃吸収力が悪くなるので乗り心地が悪くなります。
また、グリップ性能が低下するので走行安定性が悪化し、タイヤそのものも傷を受けやすくなります。
タイヤの空気圧は、タイヤサイズが同じでも規格によって適正空気圧が違いますし、時間と共に低下してきますが、素人では空気圧の低下は見た目ではわかりづらいので、タイヤの空気圧測定器(エアゲージ)を使用します。
月に1度は空気圧測定することが好ましいですが、走行直後だとタイヤ内の空気があたたまって膨張しているため、数値が大きく出てしまうので、測定は走行前か、最寄の近くのガソリンスタンドで行うようにしましょう。
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